「二人の放課後 囲碁ライフ ‐妻は五年で初段になった‐」という本

2015.10.15 Thursday

いい本がある。
囲碁の本。

はじめに言っておくと、宣伝しようと思っている。

タイトルに「妻は五年で初段になった」とあるが、もちろん僕の妻の話ではない。

二人の放課後 囲碁ライフ―妻は五年で初段になった
 

帯のコメント、「有段者のご主人とその奥様に読んでいただきたい一冊です。」…なんという敷居の高さ(笑)!!

このような囲碁関連の本を手に取る可能性があるであろう、囲碁好きな方々。
そこからさらに有段者で、かつ囲碁を打たない奥さんの存在がある、というかなり限定的な層をフィルタリング!!
なかなか挑戦的な試み…というわけではなく、内容については、そんなにターゲットを絞ったものではないので、安心して手にとってみていただければと思う。


囲碁関連の本といえば、入門書や詰碁の問題集、打碁集等の技術書がほとんどで、あとはプロが持論を語る本があるくらいじゃないだろうか。
この本は違う。全然違う。

奥さんが囲碁をはじめて、初段になるまでの様子を旦那さんの視点から綴ったものだ。
その旦那さんも、有段者ではあるが、プロとかそういうわけではない。
言ってしまえば、普通のおじさんだ。これが面白い。

技術書ではないといったものの、棋譜の解説はある。
ただそれは当然だがプロの素晴らしい対局の棋譜などではなく、奥さんが指導碁を受けた時のものだったりする。
棋譜にはプロの指導の内容、プロから見てのコメントが添えられている。
指導を受けた本人(奥さん)のコメントもあり興味深い。

指導者の視点、それぞれの段階(級位者〜初段)で指導を受ける視点があって、いろいろな見方ができる。

この本の楽しみ方としては、有段者の方が、どういった姿勢で奥さんと囲碁を一緒に楽しめるようになるか、という視点が基本なのだと思うが、これから囲碁をはじめようとする人、囲碁をはじめたばかりの人たちにとっても、たくさんの気づきをもたらす本だと思う。

読みやすい文体で、囲碁好きな方すべてにおすすめできる本になっている。


また、それぞれ違った趣味をもった夫婦が、少しずつひとつの趣味を共有していくという物語は、囲碁に限った話ではなく、とても普遍的なものだ。
定年を迎え、その先の人生をどう過ごすかと考えた時に、手にとってみて損はしない、そんな本でもある。



囲碁、夫婦、といったテーマの本なので、僕の知り合いで、ぜひ読みたいと思う人は少ないかもしれない。
それでも宣伝しているのは、よい本ということは前提として、義理の姉である三村芳織三段が監修しているというのがある。

普段、会うことは多いが、個人的に囲碁の指導等を受けたことはなく、本書の中ででてくる先生っぷりは不思議な感じ。
当たり前だが、プロはさすがだなと思う(笑)。


あと、大事な点はここ。
 


なんとびっくり、挿絵と裏表紙のイラストを僕が描いている。
(普段描いている絵と全然違うけど)



というわけで、これは本当に多くの方におすすめできる内容の本なので、よかったら手にとってみていただければと思います。
よろしくお願いします。


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二人の放課後 囲碁ライフ―妻は五年で初段になった(出版社のサイト)

 
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